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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の岩木です。
変形性脊椎症とは脊椎に変形をもたらす退行性変化(老化に伴う病気)の一種であり、多くの場合は無兆候(症状がないこと)であり健康診断などで偶発的に見つかります。加齢性や遺伝性によるものが多く、変性性腰仙部狭窄症やHansenⅡ型の椎間板ヘルニアなどの椎間板変性(形が崩れること)をもたらす疾患との関連が指摘されています。
多くの場合、X線画像検査の際に偶発的に見つけられます。脊椎間に骨組織が増生することによって架橋が形成されるのがX線画像上特徴的で、主に高齢犬で認められます。
・多くの場合は無兆候。
・一部症例では脊椎の可動域の低下、慢性痛が生じることもある。
・神経兆候を呈する場合があるが、併発疾患がない場合は稀。
加齢性・遺伝性によるものが多く、変性性腰仙部狭窄症やHansenⅡ型の椎間板ヘルニアなどの椎間板変性をもたらす疾患との関連が指摘されている。
主に特定の運動の制限や環境整備などの保存療法が主となる。疼痛や神経兆候が認められる場合は投薬(鎮痛・神経保護の薬剤やサプリメント)によって管理するが、併発症がある場合はそちらの治療を優先する。本疾患のみで外科手術が必要な場合は稀だが、骨増生によって脊髄や神経根が物理的に圧迫された場合は減圧術を実施することがある。
飛び上がる、階段の登り下りなどの衝撃が強い運動を避け、症状の悪化や発現を防ぐために、フローリングなどの滑る床はカーペットやクッション性の高いマットなどを使って滑りにくくする事や、ソファやベッドにスロープ、寝床やクッションなど段差を低くして環境を改善する。
薬剤による治療だけでなく、同時に激しい運動は制限してもらい、脊柱に負荷がかからないリハビリテーションなども実施することもある。
症状の程度によってさまざまだが、保存療法で反応が悪い場合は他の疾患を併発している可能性もあるので精査が望ましい。
犬種:ミニチュアダックス 年齢:15Y2M 主訴:後肢の動きが悪い
診断結果
第11/第12, 第12/第13胸椎間における変形性脊椎症(HansenⅡ型の椎間板ヘルニアの併発を疑う。
治療内容
ケージレストおよび消炎鎮痛剤
予後
1週間ほどで歩様の改善が見られ、環境整備およびリハビリでほぼ正常にまで改善。
犬種:トイプードル 年齢:11Y3M 主訴:定期的な健康診断
診断結果
第2/第3, 第3/第4, 第4/第5腰椎間における変形性脊椎症
治療内容
運動制限および環境整備
予後
元々無兆候のため変化なし。約半年後の定期検査でも大きく変化なし。
あざみ野どうぶつ医療センター
電話番号:045-530-5300
診療時間:10:00~13:00、16:00~19:00
休診日:月曜日、日曜日の午後、祝日
住所:横浜市青葉区美しが丘5-13-1 GRAN hillside 欅 1F