皮膚科のご紹介

皮膚科診療において、問診というのはどんな検査よりも大切であると思っています。
それは、私たちはどんなに頑張っても病院の中でのその子の様子しか診ることができないからです。
お家でリラックスしている時の様子と、病院という慣れない環境の中にいる時の様子は全然違いますよね。
皮膚やお耳のトラブルは様々な要因が合わさって発生するため、一筋縄ではいかず多面的な診断と治療アプローチが必要になってきます。
ですから、日々の様子を一番良く知っている飼い主さまに、いつから、どこに、どんな症状があるのか、またその症状はどのように変化してきているのかや、普段の生活環境やお食事、これまでの既往歴や治療歴などを丁寧に十分にお伺いしていきます。
皮膚科でよく見られる
症状
・痒み
・毛が抜ける
・ぶつぶつ
・赤み
・フケが出る
わんちゃんや猫ちゃんが罹患する皮膚病は非常に多岐にわたります。
また、中にはわんちゃん猫ちゃん同士だけでなく人にうつる皮膚病もあります。
お家で頻繁に「掻いたり舐めたりこすったりする」といった様子があったり、
皮膚に以上のような症状が見られる場合はすみやかにご相談を頂けますと幸いです。
皮膚科診療の流れ
視診、触診
お鼻の先から尻尾の先まで全身をくまなく見て、触って、嗅いで、必要な情報を集めていきます。
お耳は、耳鏡という器具を使って奥の方まで確認していきます。
一般的な皮膚科検査
皮膚表面の寄生虫、細菌、カビの検出
毛の構造や色、成長周期の評価
などを行い、現段階で疑われる疾患の裏付けをしていきます。
お耳に関しては、先程の耳鏡で覗き耳道の状態を確認する検査の他、耳垢の性状の確認や細胞診を実施します。
スタンプ検査
スライドグラスを病変部にぺたぺたと押し当て顕微鏡で覗き、皮膚表面の細菌やカビ、炎症などを確認します。
テープストリッピング検査
病変部にセロハンテープを複数回押し当て顕微鏡で覗き、皮膚表面の細菌やカビ、寄生虫、炎症の有無などを評価します。
抜毛検査
病変部の被毛を複数本抜いて顕微鏡で観察します。
被毛や毛包に感染する寄生虫やカビなどの診断に有用です。
また毛の構造の評価、毛の根本を見て成長期毛なのか休止期毛なのか、
そしてその割合を見ることで毛周期の異常がないかを評価していきます。
掻爬検査
皮膚表面を擦り取ったりフケを集めて顕微鏡で観察します。主に寄生虫の検出に役立ちます。
ウッド灯検査
特定のカビを検出する検査です。感染している毛はきれいなグリーンアップル色に光ります。
追加検査
皮膚科検査を踏まえて、考えられる病気をさらに絞っていくために必要に応じた追加検査をしていきます。
血液検査
ホルモン検査(T4.TSH.ACTH刺激試験など)
甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)と言った内分泌疾患の関与が無いかを調べます。
アレルギー検査(アレルゲン特異的IgE検査、リンパ球反応試験など)
アレルギーが疑われる子の血液を外注検査に提出し、痒みを引き起こす原因になっていると考えられる「抗原」を調べる検査です。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎の子の治療方針の参考になります。
除去食試験
一定の期間お食事を変更した時の皮膚症状や痒みの程度を評価します。
食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の鑑別に有用です。
腹部超音波検査
微生物培養同定検査
皮膚病変部や耳にどんな細菌や真菌が増えているのかを調べます。
薬剤感受性試験
検出された微生物に効果のある薬剤を調べます。
皮膚病理検査
直径数ミリの円形の刃物で皮膚をくり抜き病変部で何が起きているかを実際に顕微鏡で観察できる検査です。
診断
問診、視診、触診、各種検査を通して考えられる疾患を総合的に診断し、分かりやすく丁寧にお話し致します。
疾患によっては診断がつくまでに数ヶ月かかるものもあります。
また、症状の重症度によっては診断と治療を並行して行う場合もございます。
治療
「実際に治療を行うのは獣医師ではなく飼い主さまである」
これが治療における大前提であり、私たちは常にこのことを念頭において、飼い主さまに治療の選択肢をご提案するようにしています。

また、皮膚疾患には何度も繰り返してしまうものも多く存在します。
「症状が出たら治す」ももちろん一つですが、長期的な目で考えると「なるべく健康な皮膚の状態を長く保ってあげる」ことを目標に治療を進められたら理想的です。

そのためには、飲み薬や塗り薬だけでなく、お食事や生活スタイルの見直し、シャンプーなどの日常的なスキンケア、お耳のお手入れ、お家でのスキンシップまで幅広く様々な角度から治療のご提案をさせて頂くこともあります。

我が子にとっても飼い主さまにとっても「これなら無理なくできそうだ!」という選択肢を一緒に探していきましょう。
膿皮症
マラセチア性皮膚炎
ニキビダニ症
皮膚糸状菌症
お問い合わせ方法
夕やけの丘動物病院
住所: 神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町517-25
電話番号: 045-530-9100
診療時間: 午前:9:00〜12:00、午後:16:00〜19:00
休診日: 祝日の午後
(分院)あざみの動物医療センター
住所: 神奈川県横浜市都筑区見花山2-5
電話番号: 045-949-4970
診療時間: 午前:9:00〜12:00、午後:16:00〜19:00
休診日: 月曜日、日曜日の午後、祝日