乳歯遺残の治療実績
1、乳歯が沢山残っているとのことで来院のケース
トイプードル、7か月齢、未避妊雌
乳歯が沢山残っているという主訴で来院されました。
身体検査上、上下左右の犬歯の乳歯と永久歯が二重に生えていました。
飼い主様と協議の結果、避妊手術と併せ、麻酔下で抜歯する流れになりました。
検査内容:歯科用レントゲン
麻酔下で、歯科用レントゲン検査を行ったところ、目視下では確認出来なかった臼歯(奥歯)の埋伏歯(埋まったまま生えてこられない歯)も確認されました。
診断結果:上下左右犬歯乳歯遺残、臼歯3本埋伏歯
治療内容:抜歯時には痛みを生じるため、全身麻酔に加えて局所麻酔薬を口腔内に注射して疼痛管理を行うことにより、全身麻酔の使用量を最低限にとどめました。続いて歯に付着した歯石を除去しました。乳歯と永久歯の間には既に歯石が付着していることがあり、歯石が残った状態で歯を抜くと感染を引き起こす場合があるので出来るだけきれいな状態にしておきます。その後隣り合った永久歯に影響が出ないように乳歯を抜歯しました。