Treatment 腫瘍(がん)認定医による 高度な腫瘍の診断・治療

日本獣医がん学会の認定を受けた
獣医腫瘍科認定医
大久保 舞 (おおくぼ まい) 先生

腫瘍(がん)Ⅱ種認定医の資格を持つ、数少ない一人です。この資格は、日本獣医がん学会が腫瘍診療の専門知識と一般臨床能力を認めた獣医師にのみ与えられる貴重なものです。
2023年5月時点で、より高度なⅠ種認定医が全国でわずか51名、Ⅱ種認定医も424名しかいません。
ペットの健康、特にがんの早期発見と適切な治療に不安をお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。大切な家族の健康をサポートいたします。

当院の診療実績

  • 皮膚肥満細胞種(犬・猫) / 内蔵型肥満細胞種(猫)
  • 肺腺癌(犬・猫)※内科での対応
  • 小腸腺癌(犬・猫)
  • 大腸腺癌(猫)
  • 骨髄性白血病(犬・猫)
  • 膀胱内移行上皮癌(犬・猫)※内科での対応
  • 脾臓血管肉腫(犬)
  • 肛門嚢アポクリン腺癌(犬)
  • 肛門周囲腺腫(犬)
  • 軟部組織肉腫(犬・猫)
  • 卵巣、子宮、精巣腫瘍(犬)
  • 種々の皮膚皮下の良性腫瘍(犬)
  • 乳腺腫瘍、乳腺癌(犬・猫)
  • リンパ腫(多中心・腸・腎臓・肝臓・皮膚)(犬)
  • リンパ腫(縦隔型・腸・腎臓・鼻腔内)(猫)
井上明先生の写真

専門アドバイザー

獣医腫瘍科認定医I種 井上 明 (いのうえ あきら) 先生

所属
獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医I種
日本獣医がん学会理事/JONCOL編集委員長
ER八王子高度医療センター救命救急センター腫瘍科 非常勤獣医師
新見正則医院 副院長
資格
医学博士、日本獣医がん学会認定医I種

Self Check がんセルフチェック こんな症状はございませんか?

チェック項目 チェック内容 考えられる
腫瘍疾患
目の輝き、目やに、目の周辺のできもの、眼球の大きさ、目をかゆがっている、目が見えていない マイボーム腺腫、メラノーマ、リンパ腫
耳の汚れ具合、耳の周辺のできもの、耳をかゆがっている、耳や頭を振る 耳垢腺腫・癌、皮脂腺腫、扁平上皮癌
鼻周辺のできもの、鼻水の色、くしゃみ、いびき、呼吸の状態、出血、顔や鼻の歪み 鼻腺癌、鼻腔内リンパ腫、 口腔内扁平上皮癌、皮膚組織球腫
歯茎や歯、舌の異常、口臭、歯周病、口の中のできものやただれ、出血、よだれの量、できものの色 メラノーマ、口腔内扁平上皮癌、線維肉腫、歯源性腫瘍
皮膚 皮膚のできものやしこり、炎症、腫れ、出血、痛がる、しこりが急に大きくなっている(経過観察の場合) 皮膚肥満細胞腫、軟部組織肉腫、脂肪腫、毛包上皮腫、皮膚組織球腫
痛がる、腫れ、足を舐める、しこり(指の間や肉球の間もしっかり確認する)、筋肉が痩せてきている 骨肉腫、軟部組織肉腫、組織球性肉腫、メラノーマ
リンパ節 コリコリしたしこり(脇の下や鼠径部、あごの下などリンパ節のある部分を確認する) リンパ腫、白血病、周辺腫瘍の転移
歩きかた 跛行(はこう)(足をひきずる)している、まっすぐに歩けない 脳腫瘍、骨肉腫、組織球性肉腫
食べかた 食欲がない、口の動かし方、食べるのが遅い、食べにくそうにしている メラノーマ、口腔内扁平上皮癌、歯源性腫瘍
呼吸 咳や息切れ、寝ているときに呼吸が止まることがある、苦しそうにしている 肺腺癌、心臓腫瘍、気管内腫瘍
排泄物や分泌物 便や尿の状態、下痢、血尿、便秘etc… 腸腺癌、腸管型リンパ腫、膀胱移行上皮癌

よくみられる「がん」の病気

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は犬と猫で病態が大きく異なり、犬では良性と悪性の比率が半々、また猫ではその90%近くが悪性という報告があります。
悪性腫瘍であれば腫瘍部分だけでなく乳腺全体とリンパ節も含めた広範囲の手術が必要となり、場合によっては抗癌剤の治療も追加で行われることもあります。
リンパ節や肺に転移を起こすことも多いため、手術前の検査で状態をしっかり把握し治療プランを組み立てていきます。
犬猫ともに早期の避妊手術にて腫瘍発生リスクを格段に下げられるため、予防医療としての子宮卵巣摘出手術にも力を入れています。

肥満細胞腫

犬の皮膚肥満細胞腫は、皮膚や皮下組織に発生する最も一般的な腫瘍の一つです。肥満細胞という免疫系の細胞が異常増殖することで起こり、皮膚にできた場合は赤みを帯びたしこりになることが多いです。また、肥満細胞腫は脾臓や肝臓、消化管に発生することもあります。
また猫でも皮膚に発生することが多く、その大部分が頭頚部にできるといわれています。転移を起こす可能性は高くなく潜在的悪性腫瘍と言われますが、次第に拡大し転移するものもまれに見受けられるので、可能な限り切除するのが好ましいです。猫においても犬と同様、脾臓や肝臓、消化管に発生する場合もあります。
診断には細胞診や病理診断が用いられますが、皮膚肥満細胞腫の悪性度にはかなり幅があり、基本的には外科手術で治療します。悪性度が高い場合、もしくは手術が難しい場合には放射線療法、化学療法が必要な場合もあります。

悪性黒色腫

悪性黒色腫は犬では口腔内が最も多く、他にも爪、肛門、眼球などで見られます。猫では犬よりも発生が少ないですが、眼球で多いと言われています。一般的に黒色をしていますが、中にはピンク色のように見えるものもあります。
中でも犬の口腔内にできるものは早期にリンパ節や肺に転移し、特に悪性度が高いと言われています。
治療の第一選択は外科手術ですが、取りきるのが難しいことも多く、追加治療として放射線が選択されることもあります。
さらに抗癌剤治療を行うこともありますが、いずれにしろ治療反応が悪い場合も多く新しい治療法開発に期待したい腫瘍の一つです。

リンパ腫

リンパ腫とは血液やリンパ節など体中に存在する免疫細胞のがんで、様々な病型があります。
体中のリンパ節が腫れる多中心型、胃や腸にできる消化器型、その他皮膚や腎臓、肝臓、脾臓などあらゆるところに発生します。
また「高悪性度」「低悪性度」といった進行のスピードが異なるタイプがそれぞれに存在しており、これらの型や悪性度によってその治療法が異なります。
他の腫瘍とは異なり基本的には治療のメインは抗癌剤で、病型により外科手術を組み合わせてそれぞれのタイプにあった治療プランを考えていきます。

腫瘍(ガン)はそれぞれの腫瘍に合った最適な治療が必要です!

お悩み相談・診断、WEB予約・電話予約にて承っております。
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治療方法について

主な治療方法
外科手術 外科手術は腫瘍治療の3本柱の一つです。
手術によって腫瘍を完全に取り除くことができれば根治が可能となり、特に転移のない局所の腫瘍に有効です。転移があっても出血や痛みのコントロールのために実施することもあります。
手術の時間や負担に関しては動物の状態や手術の場所等様々な要因に左右されます。麻酔が必要であり手術による侵襲は避けられませんが、適切な疼痛管理と術後のケアで動物の負担を減らすことを一番に考えています。
化学療法(抗がん剤治療) 化学療法は抗癌剤を用いて腫瘍の増殖を抑える治療法です。
リンパ腫以外では基本的に手術後に行うことでがんが転移することを抑制します。また、リンパ腫では治療のメインとなります。
下痢や吐き気、免疫の低下など副作用が現れることもありますが、早期に適切な対症療法を行うことでその症状はかなり抑えることができます。副作用のイメージが強いかもしれませんが、当院では治療中もなるべく通常の生活をおうちで送れるようにすることを目標にお薬のプランを考えています。
治療は病院で行いますが、おうちでの様子も非常に大切です。そのため飼い主様と動物さんたち、そして我々病院スタッフ全員で行う治療と考えています。
放射線治療 放射線治療は、外科手術ができない場所や、大きく切除するのに抵抗のある部位(顔や断脚が必要な場所)に対して、腫瘍を小さくしたり、取り残した腫瘍細胞を減らしたりするために用いられます。
また、切除ができない大型腫瘍や痛みの強い腫瘍に対しての出血や疼痛のコントロールにも力を発揮します。緩和目的と根治目的の照射法があり、いずれも複数回の麻酔が必要ですが、時間は短時間で、動物にとっての負担は大きくありません。皮膚炎など、局所にトラブルが出ることがありますが、一時的なことが多いです。
緩和治療 緩和治療は病気がわかった時から腫瘍治療と同時に開始される治療で、腫瘍に伴う痛みや不快感、ストレスなど、動物と飼い主様の治療の妨げになるようなことを獣医師、看護師、受付スタッフなど様々な職種のスタッフが病院全体でケアしていきます。

腫瘍診断・治療の流れ

1

身体検査

身体全体の健康状態を確認し、
腫瘍の存在や進行状況を評価します。

2

各種検査

血液検査や画像診断、細胞診を行い、
腫瘍の特定と拡がりを検査します。

3

外科手術・組織検査

腫瘍の切除手術を行い、切除した組織を細胞診や組織検査で詳細に分析します。

4

追加治療

手術後の補助療法として、化学療法などを行い、再発防止や残存腫瘍の治療を行います。

5

フォローアップ

治療が終わったあとも、経過を定期的に確認し、再発していないか・異常がないかを把握します。

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夕やけの丘動物病院

腫瘍専門外来の5つの特徴

1

腫瘍科認定医による診療

腫瘍科認定医が診療を行うことで、正確な診断と最新の知識と技術に基づいた専門的な治療を提供しています。

2

複数獣医師に所属で確かな診断

当院には複数の獣医師が所属しており、チームで診断と治療にあたることで、多角的な視点から精度の高い最適な治療方針を決定します。

3

皮膚のしこりへの皮膚科としてのアプローチ

当院では皮膚科も強みとして持っています。皮膚のしこりや腫瘍に対して的確な診断と治療を行うことができるので
皮膚の健康を維持しつつ、腫瘍の早期発見と治療を目指します。

4

緩和治療への積極的な姿勢

動物の生活の質を向上させることで、痛みや不快感を軽減し、患者とその家族が少しでも快適に過ごせるよう、総合的にサポートします。

5

密なコミュニケーションで、安心な治療

当院では、飼い主様とのコミュニケーションを重視しています。動物たちの健康状態や治療に関する情報をしっかりと共有することで、飼い主様が安心して治療を受けられるよう徹底しております。

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診療料金

初診料 6,000円
再診料 3,000円
夕やけの丘動物病院

ワンちゃん・ネコちゃんの腫瘍治療は、
夕やけの丘動物病院にお任せください!

大久保舞先生の写真

獣医腫瘍科認定医 大久保 舞 (おおくぼ まい) 先生

大切な家族の健康を守るため、当院では飼い主様とわんちゃん猫ちゃんに寄り添った治療法をご提案しています。
腫瘍科認定医だけでなく、診察にかかわるすべてのスタッフが患者様のサポートをいたします。

早期発見・早期治療が鍵となるがん治療では、些細な変化でもお気軽にご相談ください。高度な外科手術、放射線治療が必要な場合は大学病院等の二次診療施設にご紹介致します。
外科手術や皮膚科治療、緩和ケアまで幅広く対応し、一頭一頭に最適な治療プランをご提案します。セカンドオピニオンも歓迎です。飼い主様との対話を大切にし、愛犬・愛猫の状態やご希望に寄り添った治療を心がけています。
皆様の大切なペットの健康と幸せのために、私たちが全力でサポートいたします。安心してお任せください。

経歴

  • 麻布大学獣医学部獣医学科卒業
  • 千葉県の動物病院にて勤務
  • 夕やけの丘動物病院勤務

資格・所属

資格
・獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
所属
・日本獣医がん学会

基本情報

  • 住所:神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町517-25
  • お問合せ:045-530-9100
  • 駐車場:共用駐車場が35台分あり(当院専用駐車場が3台分あり)。
  • はま寿司さんやローソンさんと同じ敷地にあります。

診断のご案内

当院は時間帯予約制です。
お電話もしくは予約専用ページからご予約ください。なお、当日予約も可能です。急患は随時受付しています。

診療時間

  • 休診日:祝日の午後
  • 診療時間:9:00~12:00、16:00~19:00
  • ※受付は30分前までにお済ませください。

お電話で予約をご希望の方

初診の方はお電話にてご予約ください。

ご予約以外のお問い合わせはこちら。

お支払い情報

現金のほか、クレジットカードでのお支払いが可能です。

利用可能なクレジットカード

動物医療保険に対応しています。
当院はアニコム、アイペットの窓口精算対応が可能です。
(その他の保険は、ご自身で保険会社への請求をお願いします)

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