誤嚥性肺炎

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の安部です。

ここでは、「誤嚥性肺炎」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。

誤嚥性肺炎について

吐いてしまったり、物を飲み込んだ際の食道内容物が気管内から呼吸器へ入ってしまうことで細菌感染をともなう肺炎を引き起こすことを「誤嚥性肺炎」といいます。

加齢による嚥下機能の低下や、嘔吐(胃内容物が口から出てくること)や吐出(食道内容物が口から出てくること)を起こしやすい疾患を持っている動物で特に起こりやすい病気です。嘔吐をよく起こしてしまう病気には膵炎、吐出をよく起こしてしまう病気には食道拡張症などがあります。誤嚥性肺炎を引き起こすと、急性に呼吸の回数が速くなったり、咳が出るようになったり、発熱したりなどといった症状が見られるようになります。

誤嚥性肺炎の治療実績

1、基礎疾患として重症筋無力症、食道拡張症があり、誤嚥性肺炎を発症した症例

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク 11歳 避妊雌

数ヶ月前より徐々に増大するしこりが破裂し、膿様の内容物が出てきたとのことでご来院。 初回来院時 前日の晩に未消化のフードを吐いてから、咳をして呼吸が荒いとの主訴で当院を受診しました。もともと重症筋無力症という筋力の低下などを伴う自己免疫疾患がある患者様で、その影響による食道拡張症(食道が収縮できず、つねに弛緩している状態)から、日常的に吐出が起こりやすい状態でした。レントゲン検査を実施したところ、食道拡張所見(食道が広がってしまっている状態)と肺門部の不透過性亢進(肺が白くなっている所見)が認められました。血液検査では白血球数と急性炎症の数値の上昇がみられました。

呼吸機能と、細菌感染に伴う炎症を良化させるべく、そして食道拡張によるらさらなる誤嚥を限りなく避けるためのケアを目的とし、入院管理下で酸素室内での安静と抗菌薬の投薬を実施することとしました。診断:重症筋無力症に起因する食道拡張症に伴う誤嚥性肺炎。

3日後

呼吸状態と咳が落ち着いてきました。レントゲン検査にて肺野の不透過性亢進の範囲が狭くなり(肺の白さが改善し)、血液検査ではまだ正常範囲内には及ばないものの白血球数の低下が確認できたため、ご自宅に酸素ボックスを設置して頂き、抗菌薬を注射から飲み薬へ切り替え、引き続きご自宅で治療を継続することとしました。

7日後

本人の呼吸状態は大きく改善し、レントゲン検査、血液検査においてもさらなる改善を認めたため、治療終了としました。

お問い合わせ

夕やけの丘動物病院

電話番号: 045-530-9100
診療時間:9:00〜12:00、16:00〜19:00
休診日:祝日の午後
住所:神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町517-25

あざみ野どうぶつ医療センター

電話番号:045-530-5300
診療時間:10:00~13:00、16:00~19:00
休診日:月曜日、日曜日の午後、祝日
住所:横浜市青葉区美しが丘5-13-1 GRAN hillside 欅 1F

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