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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の嶋崎です。
ここでは、「肛門嚢炎」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。
犬や猫の肛門の両脇には、肛門嚢(腺)と呼ばれる分泌腺があります。この肛門嚢内に分泌物が詰まり、炎症を起こした状態のことを、肛門嚢炎といいます。肛門嚢炎を起こしてしまう要因は、細菌感染などにより分泌腺の出口が塞がってしまうこと、分泌物が異常に多いこと、肛門を絞める力が弱いことなどが挙げられます。
最初のうちは、気にして舐めたり、床にこすりつけるような仕草が見られます。進行すると膿が溜まることで肛門嚢膿瘍と呼ばれる状態になり、排便時に痛みを伴ったり、排便が困難になることもあります。さらに進行すると、肛門嚢が破裂してしまうこともあります。
チャイニーズ・クレステッド・ドッグ。12歳8ヶ月。雌
来院時の状態
右肛門嚢が顕著に腫脹しており、強い炎症を認めました。触診上、液体の貯留感があったため、肛門嚢を針で切開後、分泌物を廃液しました。これを顕微鏡で観察したところ、細菌の感染を認めました。
診断結果
肛門嚢内の廃液と洗浄、抗生剤の内服を行いました。
肛門嚢の導管にゾンデ(細い管上の医療器具)を挿入して、嚢内を洗浄後、抗生剤入りクリームを注入し、内服薬として抗生剤を処方しました。2週間後、完全に腫れは引き、排便の痛みも消失しました。
本ケースでは内科的に治癒しましたが、症状が重篤な場合や、内科的治療への反応が悪い場合、何度も再発を繰り返す場合は、外科的切除を考慮する必要があります。
あざみ野どうぶつ医療センター
電話番号:045-530-5300
診療時間:10:00~13:00、16:00~19:00
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