肛門嚢炎

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の嶋崎です。

ここでは、「肛門嚢炎」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。

肛門嚢炎について

犬や猫の肛門の両脇には、肛門嚢(腺)と呼ばれる分泌腺があります。この肛門嚢内に分泌物が詰まり、炎症を起こした状態のことを、肛門嚢炎といいます。肛門嚢炎を起こしてしまう要因は、細菌感染などにより分泌腺の出口が塞がってしまうこと、分泌物が異常に多いこと、肛門を絞める力が弱いことなどが挙げられます。

最初のうちは、気にして舐めたり、床にこすりつけるような仕草が見られます。進行すると膿が溜まることで肛門嚢膿瘍と呼ばれる状態になり、排便時に痛みを伴ったり、排便が困難になることもあります。さらに進行すると、肛門嚢が破裂してしまうこともあります。

市が尾駅 車で4分

夕やけの丘動物病院

Sunset Hills Animal Clinic

夕やけの丘動物病院

あざみ野駅 徒歩8分

あざみ野どうぶつ医療センター

Azamino Animal Medical Center

あざみ野
どうぶつ医療センター

肛門嚢炎の治療実績

1、排便時の痛み、肛門からの臭いを主訴に来院のケース

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ。12歳8ヶ月。雌

来院時の状態
右肛門嚢が顕著に腫脹しており、強い炎症を認めました。触診上、液体の貯留感があったため、肛門嚢を針で切開後、分泌物を廃液しました。これを顕微鏡で観察したところ、細菌の感染を認めました。

診断結果
肛門嚢内の廃液と洗浄、抗生剤の内服を行いました。
肛門嚢の導管にゾンデ(細い管上の医療器具)を挿入して、嚢内を洗浄後、抗生剤入りクリームを注入し、内服薬として抗生剤を処方しました。2週間後、完全に腫れは引き、排便の痛みも消失しました。

本ケースでは内科的に治癒しましたが、症状が重篤な場合や、内科的治療への反応が悪い場合、何度も再発を繰り返す場合は、外科的切除を考慮する必要があります。

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この症例の監修

獣医師 嶋崎 貴匡(しまざき たかまさ)

出身校:酪農学園大学
資格:JAHA 総合臨床認定医、ロイヤルカナン栄養管理アドバイザー
好きな動物:犬、猫、トカゲ

嶋崎

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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