犬の浅在性膿皮症

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の嶋崎です。

ここでは、犬の皮膚疾患として多い「浅在性膿皮症」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。

犬の浅在性膿皮症について

皮膚の浅いところで起こる細菌感染により、痒み、丘疹、落屑、膿疱、紅斑、脱毛を起こす疾患で、犬には大変よく見られる皮膚病です。原因菌のほとんどは皮膚の常在菌、特にブドウ球菌です。このことは、この病気が何か強い怖い菌が伝染して起こるものではなく、皮膚の抵抗力が低下することにより通常なら共存できるはずの菌に感染してしまうために起こっているという病気の本質を示しています。

通常は外用薬(シャンプー、塗り薬など)を使用した洗浄と殺菌を主体に治療します。範囲が広かったり外用薬の使用が困難な時は抗菌薬の内服で治療をすることもあります。

治らない・繰り返すなど治療反応が悪い場合は薬剤耐性菌の存在や背景疾患について見直す必要があります。細菌培養同定検査、薬剤感受性検査など薬に対する菌の性質を調べたり、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚疾患、内分泌疾患などの背景疾患を見つけて治療し、治し切る・繰り返さないことを目標にします。

犬の浅在性膿皮症の治療実績

1、お腹のブツブツを主訴に来院のケース

トイ・プードル 8か月齢 去勢雄

来院初日の皮膚の状態
下腹部の皮膚に丘疹(赤いブツブツ)と膿疱(膿を伴う発疹)を認め、強い痒みがありました。

膿疱の中身をスライドグラスにとり、顕微鏡で観察した画像。
増殖したブドウ球菌(矢印)と、それを貪食(やっつける)する好中球を認めました。

診断結果
浅在性膿皮症

治療内容
シャンプー療法と抗生剤内服の併用
今回の症例では、初めに消毒薬の入った薬用シャンプーを週2回行い治療を開始しましたが、治療反応が悪かったため抗菌薬の内服を併用しました。

左:抗菌薬内服1週間後。赤みがひき、痒みはかなり少なくなりました。
右:抗菌薬内服2週間後。元の綺麗な皮膚の状態に戻り、痒みも完全に無くなりました。

お問い合わせ

夕やけの丘動物病院

電話番号: 045-530-9100
診療時間:9:00〜12:00、16:00〜19:00
休診日:祝日の午後
住所:神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町517-25

あざみ野どうぶつ医療センター

電話番号:045-530-5300
診療時間:10:00~13:00、16:00~19:00
休診日:月曜日、日曜日の午後、祝日
住所:横浜市青葉区美しが丘5-13-1 GRAN hillside 欅 1F

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