犬が足を舐めるのはなぜ?

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「最近、うちの子がずっと足を舐めている…」「赤くなってきてるけど大丈夫?」 そんなご相談を当院でも多くいただきます。

犬が足を舐める行動は、一見すると「癖かな?」と思いがちですが、実は病気やストレスのサインであることも少なくありません。環境要因や生活スタイルが影響しているケースもあります。

このブログでは、犬が足を舐める原因と、その見極め方、動物病院での診療内容、そして日常生活でできる対策までを詳しくご紹介します。

その症状から考えられる主な原因

犬が足をしきりに舐める原因には、大きく分けて以下のようなものがあります。

皮膚炎(アレルギー・外部刺激)

犬アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ノミやダニによる刺激など。特に季節の変わり目や湿度が高い時期は注意が必要です。

外傷・ケガ

トゲが刺さった、植物の種や小石が挟まった、擦りむいたなど、足先の小さなケガにより舐めるケースも。

肉球や爪のトラブル

爪の亀裂や、爪切り後の痛み、肉球の乾燥・ひび割れなども、違和感から舐める原因になります。

精神的ストレス・退屈

運動不足や分離不安など、ストレスから自分の体を舐めて落ち着こうとする行動もよく見られます。

内分泌疾患

甲状腺機能低下症やクッシング症候群など、ホルモンバランスの異常から皮膚の異常を起こし、それを舐める行動につながることも。

家庭で気をつけたい観察ポイント

以下のような点に注意して、日常的にチェックしてあげましょう。

足先が赤くただれていないか
足先が赤くただれていないか
舐めている時間や頻度が増えていないか
対象が片足だけか、両足か
舐めた後に出血や湿疹が見られないか
足を舐める行動以外にも他の部位も痒がる、元気がないなどの症状がないか

また、足裏の被毛の伸びすぎや爪の長さも、違和感の原因になるため定期的なケアが大切です。

動物病院で行う検査・治療方法

当院では、まず原因を見極めるために丁寧にお話をお伺いした上で以下のような検査を行います。

主な検査

皮膚の細胞診・掻爬検査
(皮膚糸状菌など)
アレルギー検査(血液検査)
血液一般検査(内分泌疾患の確認)
レントゲンやエコー(外傷や異物がある場合)

治療方法

足先が赤くただれていないか
外用薬(ステロイドや抗菌薬など)
内服薬(痒み止め、抗アレルギー薬)
薬用シャンプーや保湿剤
食事療法(アレルギー対応食)
ストレス対策のための行動療法や環境調整

根本的な原因によって治療方針は大きく異なります。繰り返す症状ほど、早期の診断が重要です。

早期に受診すべきサインとは?

次のような症状がある場合は、すぐに受診をご検討ください。

舐めすぎて出血やびらん(ただれ)がある
同じ箇所を何度も気にしている
足先が腫れている、熱を持っている
食欲や元気がなくなる
全身の皮膚にも異変が出始めている

たとえ軽度に見えても、長期間続く舐め行動は慢性化しやすく、治りにくくなることがあります。

症状別Q&A(よくある質問)

舐めるのをやめさせるために靴下やエリザベスカラーを使ってもいいですか?

A. 一時的には有効ですが、原因の根本解決が必要です。舐められない=治った、ではないので注意しましょう。

散歩後に足を舐めるのは普通ですか?

A. 多少は正常ですが、毎回しつこく舐める場合はアレルゲンや刺激物に触れている可能性があります。

舐めているけど元気も食欲もある場合は様子見で大丈夫?

A. 生活に支障がないレベルなら経過観察も可能ですが、2週間以上続く場合は受診をおすすめします。

当院での診療の流れ

当院では、以下のような流れで診療を進めていきます。

1.丁寧な問診と身体検査
2.必要に応じた検査(皮膚科検査、血液検査など)
3.原因に応じた治療の提案
4.ご家庭でのケアの説明とフォローアップ

まとめ

犬が足を舐める行動には、思いもよらない病気やストレスが隠れていることがあります。大切なのは、舐めるという「行動」だけに注目するのではなく、「なぜ舐めているのか?」を見極めることです。もし愛犬の足を舐める様子が気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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