潜在精巣

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の最賀です。

ここでは、「潜在精巣」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。

潜在精巣について

精巣は、胎児の頃にはお腹の中にありますが、成長とともに精巣は移動します。最終的には左右の精巣が揃って股間にある陰嚢の中に位置するようになります。

しかし生後半年頃を過ぎても、精巣が陰嚢の中になく、お腹の中や鼠径部(後肢近くの下腹部)の皮下に精巣が留まってしまった場合、これを潜在精巣と呼びます。潜在精巣では精子を作ることができないほか、精巣の腫瘍発生率が10倍上昇するという報告もあり、摘出手術を行うことが望ましいとされています。

潜在精巣の治療実績

1、生後7ヶ月検診時に精巣が陰嚢内に降りてきていない症例

ミニチュアダックスフンド。7ヶ月。雄

検診時
本来この月齢では陰嚢内に左右の精巣が下降しているはずであるが、陰嚢内に精巣は触知できませんでした。
エコー検査にて、精巣は左右ともに腹腔内に確認ができました。

診断
両側腹腔内潜在精巣

治療
両側精巣摘出術を行いました。

術中所見
左右の精巣を腹腔内に確認。シーリングシステムを使用して摘出。

10日後
手術後の経過は特に問題なく、抜糸を実施して治療を終了しています。

わんちゃん・ねこちゃんのお悩みは当院にご相談ください!

この症例の監修

獣医師 最賀 光紀(さいが こうき)

出身校:日本大学
資格:ロイヤルカナン栄養管理アドバイザー

最賀

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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