犬と猫の去勢手術について

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犬と猫の去勢手術について

犬と猫の去勢手術について徹底解説!メリット・手術の流れ・よくある質問まで詳しく解説
犬や猫を飼っていると、「去勢手術は必要なのか?」「手術のリスクは?」「いつ受けるべき?」といった疑問を持つ飼い主さんが多いのではないでしょうか。
去勢手術は、病気の予防や問題行動の抑制に効果があり、飼い主さんとペットが快適に暮らすために推奨される処置です。
本記事では、犬と猫の去勢手術のメリット・手術の流れ・よくある質問について詳しく解説します。
去勢手術を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

犬と猫の去勢手術とは?

去勢手術とは、オスの精巣を外科的に摘出する手術のことです。
去勢を行うことで、生殖能力がなくなり、ホルモンによる影響を受ける行動や病気のリスクが軽減されます。
犬・猫ともに全身麻酔を伴う手術のため、事前の健康診断が重要です。

去勢手術のメリット

望まない繁殖を防ぐ

オスは発情期のメスに強く反応し、交配を求めて外に出たがることがあります。去勢をすることで、予期しない妊娠を防ぎ、責任ある飼育につながります。

問題行動の抑制

ホルモンの影響で起こる行動が軽減されるため、以下のような問題行動が改善されることがあります。

犬の問題行動

マーキング行動の減少
マウンティングの抑制(人や物にしがみつく行為)
攻撃性の軽減(特に他のオス犬に対して)

猫の問題行動

スプレー行動の軽減(特に未去勢のオス猫は、強い尿の臭いを発する)
発情期のストレス軽減(去勢することで、メス猫を求めて鳴き続ける行動が減る)

病気の予防

去勢手術は、いくつかの病気を予防する効果があります。

犬と猫共通の予防できる病気
精巣腫瘍(精巣を摘出するため、発症のリスクがゼロになる)
前立腺肥大(加齢による前立腺の肥大を予防)
会陰ヘルニア(高齢の未去勢オスに多く見られる病気)

特に猫の場合、去勢手術を受けることで喧嘩によるケガや感染症(猫エイズ・猫白血病ウイルス)を防ぐことにもつながります。

寿命が延びる可能性がある

去勢手術を受けた犬・猫は、ホルモンに関連する病気のリスクが減るため、平均寿命が長くなる傾向があります。

去勢手術の流れ

① 事前の健康診断

手術前に血液検査やレントゲン検査を行い、麻酔を安全にかけられるかを確認します。

② 手術当日

1. 手術前の絶食・絶水
2. 動物病院で最終チェック(健康状態を確認)
3. 全身麻酔をかける
4. 精巣を摘出する(手術時間は犬・猫ともに20〜40分程度)
5. 麻酔から覚めるまで安静にする
6. 飼い主さんのお迎えで帰宅

③ 術後のケア

傷口を舐めさせないためにエリザベスカラーを装着
エリザベスウェアというお洋服を着て傷口を保護することもできます。エリザベスウェアだと生活への影響が少なく、動物のストレスを軽減することができます(当院ではエリザベスウェアを推奨しております)
抜糸まで激しい動きは避ける(特に猫は高い場所に登らないよう注意)
食欲や排泄の状態をチェック
抜糸が必要な場合は、10日〜2週間後に来院して処置を行います。

よくある質問(Q&A)

Q1. 去勢手術はいつ受けるのがベスト?

犬:生後6ヶ月〜1歳頃が推奨されます。
猫:生後6ヶ月頃が一般的ですが、発情前に手術をするのが理想的です。

Q2. 去勢手術をすると性格は変わる?

攻撃的な性格が和らぐことがありますが、すべての犬・猫に当てはまるわけではありません。基本的な性格自体が大きく変わることはありません。

Q3. 太りやすくなるって本当?

去勢後は基礎代謝が低下するため、太りやすくなる傾向があります。そのため、適切な食事管理と運動が必要です。

Q4. 手術をしない場合のデメリットは?

未去勢のままだと、病気のリスクや問題行動が増える可能性があります。ただし、健康上の問題がなければ、必ずしも去勢しなければならないわけではありません。

まとめ

去勢手術は、犬・猫の健康と生活の質を向上させる重要な選択です。メリット・デメリットを理解し、適切な時期に手術を受けることが大切です。

横浜市青葉区・都筑区・緑区・港北区・川崎市で去勢手術を検討されている方はぜひ「夕やけの丘動物病院」にご相談ください!
当院では、最新の設備と経験豊富な獣医師が、安全な去勢手術を提供しています。
愛犬・愛猫の健康を守るために、一緒に最適な選択を考えましょう!

わんちゃん・ねこちゃんのお悩みは当院にご相談ください!

この症例の監修

獣医師 田中 大輝(たなか だいき)

出身校:麻布大学
飼っている動物:柴犬、フェレット

田中

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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