表皮嚢腫

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の嶋崎です。

皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの角質、皮脂、被毛が、袋の中に貯留してできた良性の腫瘍です。角質、皮脂、被毛は、皮膚のターンオーバーに従い袋内で増え続けるため、少しずつ大きくなっていきます。皮膚表面の張力が耐えられなくなったり、刺激が加わることで破裂し、袋内の内容物が漏れ出てくることがあり、これがご来院のきっかけになることも少なくありません。通常痛みはありませんが、炎症や二次的な感染がある場合は痛みを伴います。

完治させるためには内容物を含む袋ごと外科的に切除する必要があります。

表皮嚢腫の治療実績

1、背中にあるしこりの破裂を主訴に来院したケース

シュナウザー 12歳6ヶ月 去勢雄

数ヶ月前より徐々に増大するしこりが破裂し、膿様の内容物が出てきたとのことでご来院。


背中の皮膚にある腫瘤(しこり)が破裂し、出血と強い炎症を生じており、痛みを伴う状態でした。


内部には固くなった被毛、角質の塊と、皮脂、膿が貯留していました。

診断:
表皮嚢腫

創部の洗浄と消毒を入念に行い、抗菌薬の内服を処方しました。


2週間後。創部は完全に塞がり、疼痛も無くなりました。

その後はご家族との相談により、このまま経過観察をしていくこととなりました。表皮嚢腫は、内容物を含む袋ごと切除しない限り少しずつ増大し続けますが、痛みや感染等の問題が頻繁に起こらなければ、必ずしも切除しなければならないということはありません。

わんちゃん・ねこちゃんのお悩みは当院にご相談ください!

この症例の監修

獣医師 嶋崎 貴匡(しまざき たかまさ)

出身校:酪農学園大学
資格:JAHA 総合臨床認定医、ロイヤルカナン栄養管理アドバイザー
好きな動物:犬、猫、トカゲ

嶋崎

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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