外耳炎

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横浜市青葉区、都筑区、緑区、港北区、川崎市の皆さんこんにちは。
横浜市青葉区市ケ尾町にある夕やけの丘動物病院 獣医師の安部・片岡です。

ここでは、犬猫の皮膚疾患として多い「外耳炎」についての説明と、当院での治療実績を報告いたします。

外耳炎について

外耳炎は、お耳の外側から鼓膜までの部分で炎症が起きてしまっている状態です。
日常的にみられる病気ではありますが、悪化すると外耳と中耳をへだてている鼓膜を溶かし、中耳にまで炎症や感染が波及したり、内耳炎に至ると斜頸などの神経症状をもたらすこともあります。
外耳炎は、慢性化することにより治癒が難しくなったり手術が必要になることもある疾患です。悪化させない、長引かせない治療が大切です。

外耳炎の治療実績

1、耳の汚れ、赤み、痒みがあるケース

マルチーズ 8歳 避妊雌

初診時
黄色がかった耳垢および外耳道の炎症(紅斑(赤み)と腫脹(腫れ))がみられましたが、鼓膜の消失にまでは至っていませんでした。顕微鏡にて耳垢検査を行ったところ、ミミヒゼンダニの感染はなく、細菌や真菌(マラセチア)の増殖を認めました。
アトピー性皮膚炎などの背景疾患を伴う可能性も考慮に入れながら、まずは耳垢を除去し、感染への対処と炎症の沈静化を測ることとしました。

診断結果
外耳炎

治療内容
耳道洗浄+点耳
洗浄液
を用いて耳孔部(お耳の入り口)から鼓膜の手前までお耳の汚れとりをしつつ、炎症を沈め菌を殺すための点耳薬を使用することとしました。
数日おきの耳道洗浄のほか、点耳薬を使用開始しました。

約1週間後
耳道の紅斑と腫脹は前回よりも良化しました。耳垢の貯留はまた見られため耳道洗浄を実施し、点耳薬の頻度を減らしました。

約2週間後
耳道の紅斑や腫脹は目立たなくなりました。耳垢も炎症の強かった時期に比べて少なくなっています。

わんちゃん・ねこちゃんのお悩みは当院にご相談ください!

この症例の監修

獣医師 安部 未麗(あべ みれい)

出身校:東京農工大学
資格:ねこ医学会認定 CATvocate
所属学会:日本獣医動物行動研究会
所属団体:東京農工大学動物医療センター 動物行動科 単科研修医
飼っている動物:ジャック・ラッセル・テリア、ピンクのコーンスネーク

安部

横浜市青葉区に2院を構える専門治療にも対応する動物病院グループです

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